財団は11月8日、財団11階の大会議室にて“渤海文化の中のクラスキノ城”をテーマに国際学術会議を開催した。ロシアの沿海州ハサン地区に位置したクラスキノ城は、渤海の東京龍原府下の4州のひとつである塩州の治所であり、1980年からロシア科学アカデミー極東支部の歴史学・考古学・民俗学研究所の考古学者たちにより発掘が始まった。財団は2006年発足後から今に至るまで、毎年ロシアと共同発掘を行っており、現在までに多様な遺物と遺構を発掘した。今回の学術会議は財団発足後から展開してきたクラスキノ城の発掘成果を総括する場として、共同発掘機関であるロシア科学アカデミー極東支部の歴史学・考古学・民俗学研究所の研究者たちを大勢招待し、韓国国内の学者たちとの学術交流の場となった。発掘事業の責任を担う金恩國 財団 韓国古中世史研究所研究員と鄭焟培韓国伝統文化大教授をはじめ、N.Nクラディン ロシア科学アカデミー極東支部 歴史学・考古学・民俗学研究所所長を筆頭とした、クラスキノ城の発掘に参加した6名のロシア人研究者たちが発表を行った。