クリル諸島問題-歴史、法、政策そして経済
  • 日付2016.01.14
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書名 : Boris Ivanovich Deruzka 作、 金鍾憲 訳

 

Written by Boris Ivanovich Tkachenko and Translated by Kim Jong-heon (金鍾憲)
ISBN 978-89-6187-352-9 93910

 

 

 

「クリル」とは、原住民アイヌ族の土着語で「人」という意味をもち、クリル諸島にはサハリンと北海道と同様に人が住んでいるということを示している。アイヌ族は、ロシアと日本の暴力と排斥の植民政策により、辺境民となってしまった。また、クリル諸島は、太平洋戦争の勃発と共に米ソ戦時同盟の舞台となり、過去にはアイヌ族の生活の現場として、現在は北東アジアの領土紛争の中心として注目されている。
著者のトカチェンコ博士は、ロシアの東アジア領土問題の専門家である。彼は、ロシア-中国、ロシア-日本、ロシア-米国間の境界問題を研究した約380本の論文などの成果を上げた。この本の第1部では、クリル諸島問題の歴史的・法的側面を取り上げ、第2部では、南クリル諸島の戦略的・経済的意味を具体的に分析している。南クリル諸島をめぐって日米同盟と中露協力の体制が相互対立する新冷戦体制が再現されている中でクリル問題の解決を見出すのに役立つと思われる。

 

 

 

著者序文

 

解題

 

第1部 「クリル諸島問題」の歴史的・法的側面第1章 18~20世紀初の日露国境線の展開第2章 第2次世界大戦の結果でソ連に譲られたクリル諸島の政治的・法的問題第3章 20世紀後半、両国間の領土問題第4章 20世紀末~21世紀初「クリル諸島問題」の政治的・法的側面

 

第2部 南クリル地域の経済戦略的意味第1章 ロシアの国家安保のための「クリル諸島問題」の地政学的・防衛的側面第2章 ロシアの国家安保のための「クリル諸島問題」の経済的側面

 

結論

 

参考文献

 

添付(文書と資料)